ことでん仏生山駅から徒歩約8分の「bistro Bianca(ビストロ ビアンカ)」は、自家製麺の本格生パスタランチを楽しめる店。できる限り香川県産の良質な素材を使用し、ボリューミーな内容でありながら財布に優しい値段もうれしいポイント。ティラミスやバスクチーズ風ケーキといった自家製スイーツでカフェタイムを過ごすのもオススメです♪
・「bistro Bianca(ビストロ ビアンカ)」
「bistro Bianca(ビストロ ビアンカ)」は、ことでん仏生山駅から徒歩約8分、県道12号(三木国分寺線)沿いの出作町交差点近くにあります。「マルナカ仏生山店」は徒歩約30秒ほどの距離。
天井が高く、開放感たっぷりな空間。プロジェクターで洋画などが壁に映されている雰囲気もステキです。
1人でも気兼ねなく利用できるカウンター席は、店主とトークしたい人にもぴったり。ライブキッチンスタイルでシェフが腕を振るう様子も眺められますよ。
こちらのビストロ、実は向かいにある焼き鳥店「てんやわんや」の姉妹店なのです。コロナ禍に「てんやわんや」の営業を自粛することとなり、食材を入荷できない状態に。契約農家等の食材を無駄にしたくない思いで、一皿にたくさんの食材を盛り込めるパスタの販売をキッチンカーでスタート。「店舗はどこ?」「できたても食べてみたい」という声が多く届くようになり、もっといろいろなパスタを作りたての状態で食べてもらえるよう、実店舗をオープンしたと店主は話します。
屋号の“Bianca”は、イタリア語で“白”の意味。初心に戻り、形にとらわれず新しくチャレンジし、色を付けていくという思いで“ビアンカ”と名付けたそう。同店では契約農家直送の野菜をはじめ、肉や魚なども香川県の食材を積極的に使用していて、パスタソースや麺、スイーツなどもすべて手作り。素材の味を引き立てつつ、丸く優しい味わいに仕上げているのが特徴です。
・自家製生パスタランチは素材もボリュームも◎
『前菜・ドリンク付きランチセット』1,500円
ランチメニューはパスタ約10種類と、デミグラスソースのオムライスから選べます。どれも単品は900円、前菜とドリンク付きのセットは1,500円という分かりやすい料金設定。そしてどれも良質な素材を使用し、手が込んでいながらボリューミーで、この値段というのはうれしいですね。
製麺機でカットされる自家製生パスタは、主原料であるデュラムセモリナ粉をベースとしつつ、香川県のオリジナル小麦“さぬきの夢”もブレンドし、モチモチ食感をプラス。香川のうどん文化も意識して、麺のコシや手頃な単品値段も取り入れたそう。
パスタソースのテクスチャや味の濃さなどに合うよう、丸麺と平麺を使い分けています。基本的に丸麺はさらっとしたソース、平麺はとろっとしたソースに合わせていますが、麺の変更もOK。
セットの前菜プレートは、農家直送の野菜で作る季節のスープやフレッシュサラダ、ミニキッシュ、副菜などの盛り合わせ。チャバタ(パン)は、すぐ近くのベーカリー「BAKER MR.So&so (ベイカー ミスターソーアンドソー)」による特注品。パスタと同じくデュラムセモリナ粉ベースなので、調和の取れた味わいです。
都度変わるスープや副菜はその日のお楽しみ。取材日は、新タマネギの優しい甘みを感じられるオニオンスープと、副菜はコリコリとしたレンコンやトロトロのナスなど食感も楽しいラタトゥイユでした。
作り置きをせず、毎日焼くキッシュも要チェックポイント。葉大根や新タマネギ、ベーコンが入ったアパレイユは卵の凝固具合が絶妙なフルフル食感。サクッとしたパイ生地のコクともマッチしています。いろいろ変わる具材にもご注目あれ。
『オリーブ豚と茄子のボロネーゼ』単品900円
約10種類から選べるパスタは目移りするものばかり。『オリーブ豚と茄子のボロネーゼ』は、その名の通り“オリーブ豚”をふんだんに使った贅沢なソースが魅力です。ハーブの香りと肉のうま味をしっかり感じる豚ミンチは、ゴロゴロとしたサイズで食べ応えたっぷり。自家製トマトソースと赤ワインでじっくり煮込んだ野菜の甘みを、上品な塩気で引き締めています。
『にじいろサーモンとキノコのクリームソース』単品900円
開業時から続く定番メニューで、人気No.1なのが『にじいろサーモンとキノコのクリームソース』。カルボナーラの調理法をベースにしたクリームソースに、香川県産“にじいろサーモン”のコンフィをドーンとのせたインパクトのあるパスタです。身を崩しながら、キノコのうま味あふれるソースと一緒に召し上がれ。
“にじいろサーモン”は身がしっとりとしていてクセを感じず、スッと舌の上でほどけるキメの細かさに驚き!コクのあるソースとよく合います。季節限定のパスタは過去に、春はさくら海老のオイルソース、初鰹のラグー、夏はタコのジェノベーゼ、イカと大葉の冷製明太パスタ、秋はアサリのボンゴレロッソ、エビのパンプキンクリームソース、冬はカキのペペロンチーノ、ホタテとキノコの和風パスタなどが登場。今後もどんなメニューに出合えるかワクワクしますね!
・カフェタイムはスイーツやサンドを楽しんで♪
ランチが終わる14:30からはカフェタイムにチェンジ。自家製スイーツやカツサンド、ドリンクとともに、夕方までのひとときをのんびり過ごしませんか。
『ティラミス』450円
高さもあってボリューミーな『ティラミス』は、さぬき市大川町にある「かなえ養鶏場」の“金の桑卵”を使用。高品質な卵のコクを最大限に引き立てながら、甘さを控えた大人味に仕上げています。エスプレッソがしっかり染み込んだフィンガービスケットと、ほんのり香るブランデーの余韻、マスカルポーネのクリーミーなコクで本格的な味わいです。
『バスク風チーズケーキ』450円
香ばしい焦がし具合とトロッとしたテクスチャがキーポイントの『バスク風チーズケーキ』は、2種類のチーズをブレンドし、濃厚かつ重くない方向性に。口の中で溶けてなくなるような食感を目指し、提供温度にも気を使っているそう。クリーミーでなめらかな舌触りと軽やかさもある絶妙な焼き加減で、かすかに感じられるレモン果汁の爽やかさが引き締め役。必要以上に甘くしないところにこだわりを感じます。
『コーヒー』250円
コーヒーをはじめとするドリンク類は単品注文でも250円という安さ!もちろんセットメニューが用意されているものはお得ですが、そうでなくても良心的な値段です。ぜひドリンクと一緒にスイーツも楽しんで。
『たまごカツサンド』単品800円
カフェタイムから登場するフードメニューのカツサンドは、ロースカツ、たまごカツ、海老カツ、ハムカツ、チキンカツ、和牛メンチカツ、鯵カツの7種類がスタンバイ。どれも単品800円でドリンク付きのセットは1,000円。
『たまごカツサンド』は、ふわとろに仕上げたスクランブルエッグを極厚カツにしてサンドしたもの。ほのかな酸味のオリジナルマヨネーズソースで優しい味わいに。繊細な卵のテクスチャと衣のさっくり感、もっちりふんわりのパンはホットサンド風に焼かれていて、食感も一度でいろいろ楽しめる仕組みです。テイクアウトもできますよ。
『マフィン』各種350円
パスタ用のデュラムセモリナ小麦と“金の桑卵”を使用した、手作りマフィンも不定期で登場。しっとりしながら口の中でほどける軽い食感が特徴です。取材日は『バナナクランブル』『ブルーベリー&クリームチーズ』『塩キャラメルナッツ』『抹茶あずき』(各種350円)が並んでいました。イートインはもちろん、テイクアウトもOK。
「bistro Bianca(ビストロ ビアンカ)」は自家製生パスタ麺、野菜や肉、魚などの素材、味もクオリティーが高く、手頃な値段で楽しめるお店です。ビストロと焼き鳥店を両立しながら多忙な日々を送る店主ですが、どちらも妥協のないところに食への愛を感じます。昼はパスタランチ、ディナーは向かいの焼き鳥をはしごしてみては。
■詳細情報
■DATA
bistro Bianca(ビストロ ビアンカ)
- 所在地
- 香川県高松市仏生山町甲388-2
- 電話番号
- 087-805-5503
- 営業時間
- ランチ/11:00〜14:30
カフェ/14:30〜17:00(L.O.16:30)
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年4月23日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。