ことでん瓦町駅から徒歩6分。高松中央商店街から程近い小道に面する「おやさい食堂shima(シマ)」はTEN to SEN ゲストハウス高松の施設内にある、宿泊者以外も訪れることができる食堂です。地元の野菜をたっぷり使った定食は、麹(こうじ)や発酵食品を使い、丁寧な家庭料理が味わえます。動物性由来の食品を使用していないので、ヴィーガンの人も気軽に訪れることができます。
・ヴィーガンも気軽に「おやさい食堂shima」
ことでん瓦町駅から徒歩6分。常磐町商店街(トキワ街)と田町商店街の交差点から中央通り側へ広場を進み、最初の小道を左(南)へ曲がると、程なく個人商店の本屋や飲食店が軒を連ね、ノスタルジックな雰囲気が漂うゾーンに。その道に面する建物の2階に「おやさい食堂shima」があります。
「TEN to SEN ゲストハウス高松」の中にあるこちらは、宿泊者はもちろん食事だけの利用も可能です。階段を上った先の扉はゲストハウスと同じですが、ドアをくぐって左側が食堂となっています。
オーナーの杉浦さんいわく、宿泊するお客さんに近くのおすすめレストランの話をする際、肉など動物性由来の食品を食べない、ヴィーガンの人に案内できる店が当時高松では見つからなかったそう。それならばと、ラウンジだった場所をリノベーションして、動物性由来の食材を一切使用せず、地元の野菜をたっぷりと使ったヴィーガンの人も気軽に訪れることができる食堂を、2024年の2月に自らオープンさせました。
木のぬくもりを感じるインテリアは、まるでヨーロッパのアパートメントのよう。窓からは通りの景色が望め、程よい距離で感じる街の気配は、何だか心が落ち着きます。料理が運ばれるまでの間も、慌ただしさから離れ、一息つけるような心地よい時間が流れています。
・野菜を使った丁寧な日常のごはん
『野菜春巻きセット』1,300円
食べ応えがあって人気の『野菜春巻きセット』は、エノキ、シイタケとモヤシ、白ネギ、ニラ、ニンジンをみそや塩麹、米麹などの発酵食品と合わせることでコク深い味を生み出しています。揚げたての春巻きのパリッとした食感と、肉が入っていなくても得られる満足感に、思わず笑みがこぼれます。
セットには旬の物を使った小鉢と、自家製の“タマネギ麹”を使った豆乳みそ汁が付きます。具だくさんな豆乳みそ汁は野菜のうま味が濃縮されたポタージュのようで、これだけでもおかずになりそう。キッチンで一から作られている家庭的な味に、お腹も心も大満足!
『大豆ハンバーグセット』1,300円
近年注目を集めている、インドネシア発祥の大豆発酵食品の“テンペ”を使ったハンバーグ。肉の代わりにフードプロセッサーにかけたテンペと、タマネギ、シイタケが練り込まれています。臭みや粘り気が気になることもなく、さっぱりとした味わいの和風ハンバーグの定食は、タンパク質や食物繊維も豊富でヴィーガンでなくとも食べやすく、興味をそそる一品です。
『選べるおにぎりセット』おにぎりの値段+おかずセット650円
海外のお客さんにも人気のおにぎりは、大豆ミートのみそ肉そぼろ、梅干し、高菜漬けなど、1個200円または250円の8種類の中から好きな物を選べます。大豆ミートのから揚げ、豆乳みそ汁、小鉢が付いたおかずセットと一緒にお腹の空き具合に合わせてどうぞ。
“台湾素食(タイワンスーシー)”に対応して、ニンニク、ネギ、タマネギ、ラッキョウ、ニラの“五葷(ごくん)”を除いたメニューもあります。
・自然素材で作る、味わいも大満足なスイーツを♪
『ヴィーガンアイスクリーム』シングル200円、ダブル250円、トリプル300円
甘い物が欲しくなってもご安心あれ。牛乳の代わりに豆乳やココナッツミルクを使用、白砂糖は使わずアガベシロップと甘酒で作られた自家製アイスも用意されています。さっぱりとした軽い口当たりで、食後のデザートにぴったり。バナナ、抹茶、チョコレート、イチゴの4つの味があるので、どれを食べようか悩めるのもうれしいですね♪
『黒蜜きなこごまプリン』400円
ごまの香ばしい風味と、なめらかな口当たりの『黒蜜きなこごまプリン』も、もちろん卵は使っていません。きな粉と黒蜜をかけて上品な和風スイーツをご堪能あれ♪
特別な料理ではなく、地元の野菜を使った日常の食事を楽しめる「おやさい食堂shima」。ヴィーガンでなくとも、「今日は野菜をたっぷりと食べたい!」という気分を優しく満たしてくれます。仕事帰りなどに気軽に寄ってみて。
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2025年3月4日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。