高松港からフェリーで約1時間、姫路港や神戸港からもアクセスできる小豆島は、日本のオリーブ栽培発祥の地。地中海によく似た温暖な気候に恵まれ、醤油(しょうゆ)や佃煮(つくだに)、そうめんづくりも盛んです。近年はオシャレなカフェが続々とオープン。地元の素材を使ったランチや手作りスイーツ、こだわりコーヒー、アートも楽しめるスポットなど、オススメのカフェ6店を紹介します。小旅行にぴったりな小豆島で非日常感を味わえるカフェタイムを♪
1.KOHIRA cafe(コヒラカフェ)<草壁エリア>
400年以上続く小豆島の伝統産業、醤油や佃煮の蔵元が軒を連ねる「醤の郷(ひしおのさと)」エリアにある「KOHIRA cafe(コヒラカフェ)」。築100年以上の古民家を再生した「ジョルジュ・ギャラリー」に併設するミュージアムカフェで、開放的なガーデンデッキが魅力です。風情ある古い町並みやアート鑑賞の途中にほっと一息いかが?
手前から時計回りに『フルーツタルト』400円、『コクもろみの醤(ひしお)パック』1,000円、
『紅茶』400円、『コーヒー』400円
テイクアウトスタイルのパックに入ったランチボックスやキッシュ、タルトなどを買って、海や山などで食べるのも◎。『コクもろみの醤(ひしお)パック』は、醤の郷のもろみ味噌(みそ)で味付けした焼き肉がたっぷり(飲み物とセットで100円引き)。
併設の「GEORGES gallery(ジョルジュ・ギャラリー)」は瀬戸内国際芸術祭2019の公式作品。オーナーの祖父母の家に、写真家のジョルジュ・ルースが施したアートが見どころ。ベストポジションから鑑賞すると円に見える金箔(きんぱく)が印象的です。
カフェの裏手にある、約100年前の洋館(旧醤油会館)をリノベーションした「小豆島現代美術館 MOCA HISHIO」も必見!絵画を中心とする現代アートなど約100点が展示されていて見応えたっぷり。シーズンごとに作品が入れ替えされるので、お見逃しなく。
■DATA
2.SEASiON(シージョン)<草壁エリア>
そうめん工場だった建物をリノベーションした「SEASiON(シージョン)」は、アートギャラリーや体験型ファーム、ホテルを兼ね備える、食と体験の複合実験施設をテーマにした海辺のカフェレストラン。工場時代から活躍するシーリングファンや地元の石を使った存在感のあるカウンターなど、すべての素材が融合して独特の空気感を醸し出しています。
手前から時計回りに『島野菜とオリーブ牛のカレー』1,800円、『島野菜を使ったキッシュ』1,500円、『いちごミルク』600円
同店イチオシの『島野菜とオリーブ牛のカレー』は、カレーのためだけに成形したオリーブ牛のハンバーグを砕いて煮込んでいるのが特徴。辛さのある本格的なスパイシーテイストですが、半熟卵や生野菜と一緒に食べるとマイルドに。ほかにも、醤油の搾りかすに鶏肉を漬け込んだ『ヤマロク醤油の木桶仕込み醤油チキン』(1,500円)など、小豆島らしさと工夫を詰め込んだメニューが光ります。
近々開業予定のコミュニティホテル2階にあるインスタレーションは誰でも鑑賞できます。島で採れた米をレジンで固めたアート作品。
海を望むテラス席はペットも同伴可能。潮風を感じながらのカフェタイムも格別です。ランチ利用は予約がベター。
■DATA
SEASiON (シージョン)
- 所在地
- 香川県小豆郡小豆島町安田甲144-237
- 電話番号
- 0879-62-9394
- 営業時間
- ランチ/11:30〜13:30
カフェ/15:00〜16:30
※時期により変更あり、インスタグラムで確認を
3.キッチンUCHINKU(ウチンク)<草壁エリア>
「キッチンUCHINKU(ウチンク)」は、島の野菜や魚介を合わせた創作料理を楽しめるカフェレストラン。
そうめん工場をリノベーションした店舗は、自分の家(=うちんく)のようにくつろげる空間です。
『季節のパスタ』1,200円
同店の料理は、イタリアンをベースに醤油や出汁(だし)をプラスしてオリジナルの味を提供。『季節のパスタ』(1,200円)や『UCHINKUのハンバーグ』(1,200円)は大人気です。
『デリカテッセン』1,300円
旬の総菜を盛り合わせた『デリカテッセン』はいろいろ味わえる楽しい一皿。フォトジェニックな彩りにも注目です。添えられるパン、追加で注文もできるデザートもすべて手作り。無添加のオリジナルドレッシングも販売しているので、お土産にいかが?
■DATA
4.cafe la mauve(カフェ ラ・モーヴ)<草壁エリア>
「道の駅 小豆島オリーブ公園」に程近いオアシス「cafe la mauve(カフェ ラ・モーヴ)」。小豆島産オリーブで染めた糸や布で作る、手芸品や小物などの雑貨店「オリーブ染め工房 木の花」に併設していて、島野菜たっぷりの手作りのランチやスイーツなどがいただけます。
『かんきつのシフォンサンド』650円、『ハーブティー』各種600円
できる限り無添加で、素材のうま味を感じられるよう心がけて作られる品ばかり。スイーツはオーダーが入ってから組み立てるので、いきいきとしているのが特徴。『かんきつのシフォンサンド』は、てんさい糖の優しい甘さとオーガニックバニラビーンズの風味が上品なシフォンで、純生クリームをサンド。柑橘(かんきつ)類の爽やかさと調和のとれた一品。島内でハーブ栽培から手がける「HONEY&HERB (ハニーアンドハーブ)」の小豆島産無農薬ハーブティーは、発色も美しく、味もクセがなく華やかな風味に癒やされます。
『いちごタルト』680円
『いちごタルト』は、カリッと焼かれたタルト生地の小気味良い食感に、小豆島産のフレッシュなイチゴ“女峰”をたっぷりのせた、満足度の高いフルーツタルト。カスタードのバランスも良く、幸福感を得られること間違いなし!
オリーブ染めの糸や布は、ニュアンスカラーの色合いに味を感じます。「オリーブ染め工房 木の花」でお気に入りのカラー小物を見つけてみて。オーナーが厳選したグルメアイテムもありますよ。
■DATA
cafe la mauve(カフェ ラ・モーヴ)
- 所在地
- 香川県小豆郡小豆島町西村甲1843-2
- 電話番号
- 0879-82-5991
- 営業時間
- 11:00〜16:00
(カフェ ランチL.O.14:00、カフェL.O.15:30)
5.井上誠耕園(せいこうえん)レストラン 忠左衛門<池田エリア>
小豆島で四代続くオリーブ農園「井上誠耕園(せいこうえん)」が運営する「レストラン忠左衛門(ちゅうざえもん)」は、オリーブや島ならではの食材の魅力を発信する農園カフェレストラン。
池田港から徒歩約8分。港近くの海を見下ろせる景色もごちそうです。食後はオリーブ畑を散策するのもおすすめ。
『各種パスタ』1,430円〜
小豆島伝統の手延べ製法で作った各種パスタ(1,430円〜)をはじめ、オリーブ牛・オリーブ地鶏を使ったカレー(1,210円~)などを、それぞれの料理に合わせたフレーバーオイルと一緒に楽しめます。お気に入りの味に出合ったら1階のショップで購入できますよ。
■DATA
井上誠耕園(せいこうえん)レストラン 忠左衛門
- 所在地
- 香川県小豆郡小豆島町蒲生甲61-4
- 電話番号
- 0879-75-1188
- 営業時間
- 10:30~15:30(L.O.14:00)
※1階ショップは9:00〜17:00
6.Fine Port Gallery(ファインポートギャラリー)<土庄エリア>
小豆島の人気観光スポット「エンジェルロード」から徒歩約3分の「Fine Port Gallery(ファインポートギャラリー)」は、もともと海苔(のり)倉庫だった建物をリノベーションし、企画展を行うギャラリーを主体とするカフェ。エンジェルロードは夕方の干潮タイミングも見ものなので、それに合わせて閉店時間を季節ごとに調整しています。
『ハニーレモンバタートースト』450円、『コーヒー』450円
『ハニーレモンバタートースト』は、丸ごとシロップ漬けにした小豆島産の無農薬レモンを食パンにのせてトーストしたもの。最後にハチミツで甘さをプラス。レモン自体の酸味は強すぎず、丸みのある爽やかさが、しっとりずっしりした食パンとマッチして、満足度の高い一品です。
『レモンスカッシュ』600円
『レモンスカッシュ』は、晩秋から翌年初夏までが旬の小豆島産の無農薬レモンをそのまま絞り、生きた風味を存分に感じられるドリンク。フレッシュな酸味と爽やかなレモンの風味が◎。シロップ漬けレモンの甘みもバランスが良く、すっきり飲みやすく仕上げられています。
『米粉マフィン』380円〜
ベース生地に米粉が使用されていて、しっとりもっちりとした食感が特徴的なマフィン。具材は都度変わるので、どんな種類に出合えるかはお楽しみ。テイクアウトの場合、食べる直前に少しリベイクすると表面はサクッと、中はふっくらに。
■DATA
Fine Port Gallery(ファインポートギャラリー)
- 所在地
- 香川県小豆郡土庄町甲24-96
- 電話番号
- 0879-62-2121
- 営業時間
- 10:00〜17:00
(エンジェルロードの潮の状況により変動あり)
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年4月5日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。