ことでん片原町駅から車で約5分の高松市朝日町にある「プシプシーナ珈琲」は、焙煎所を兼ねた一軒家のカフェ。通信販売でも人気の『ショウガトウ』やコーヒーなどの商品パッケージ、店内のカップなどにも使われている印象的な猫の横顔は、猫好きのご主人が描いたもので、同店の顔ともいえます。ほっこりカフェ利用の人も、コアなコーヒー好きさんも満足できる種類豊富なコーヒーやお茶請けスイーツが魅力のキュートなカフェで、ひと息ついて。
・自家焙煎カフェ「プシプシーナ珈琲」
「プシプシシーナ珈琲」は、ことでん琴平線・長尾線の片原町から車でおよそ5分、香川県立中央病院や造船所がある高松市の湾岸エリア・朝日町にあります。企業や工場が立ち並ぶエリアの中にポツンと佇むかわいらしい一軒家スタイルのカフェで、焙煎所を併設しています。
焙煎豆の直売店ということもあって、近所のコーヒー好きだけでなく県外から旅行を兼ねてコーヒー豆を買いに訪れる人も少なくないとのこと。こぢんまりとしたかわいらしいカフェスペースもあり、コーヒー用品のほか、ポップなキャラクターの置物や書籍が並ぶ店内。カウンター奥で作業するスタッフの姿を眺めながらのカフェタイムは、不思議と居心地がよく癒やされる空間です。一人客や家族連れのカフェ利用のほか、周辺の病院や会社で働く人がテイクアウトする姿も見られます。
・こだわり派も納得のコーヒー各種
『ホットコーヒー』400円
「本日のコーヒー」メニューの中から取材時に選んだのは、中深煎(い)りの“ニカラグア”。低温下での嫌気性発酵(アナエロビック)という最新鋭の精製法を施すことにより、コーヒーがいかにフルーティーで甘みを有した飲み物であるかということを認識させてくれる一杯です。メニューには深入りや中深煎(い)りなどの焙煎度合いのほか、コーヒー豆の産地や農園名まで記載されているものもあり、遠い異国の地に思いをはせながらカフェタイムを楽しむのもいいですね。
イートインでコーヒーを頼むと、北欧の童話のキャラクター“ムーミン”のカップで提供されます。店名は、店主の登尾(のぼりお)さんと店主のお母さんが大好きだという作者“トーベ・ヤンソン”の愛猫「プシプシーナ」から取ったのだそう。
カウンターからは、タイミングさえ合えば、不良な豆を選別し手作業で取り除く「ハンドピッキング」の工程を見られることも。毎日必要な分だけローストし、常に鮮度の高いコーヒー豆を提供できることも、丁寧な手仕事を間近で感じられるのも、自家焙煎ならではの強みです。
豆へのこだわりと愛情をぎっしりと詰めこんで焙煎したコーヒーのメニューは常時15種類以上。その中には数量限定や期間限定などもあります。メニューに書かれたコーヒー豆の特徴から、好きなものを選んでハンドドリップしてもらうスタイルです。どの種類を選んでも1杯400円なので、専門店のコーヒーが飲めてワンコインでお釣りが帰ってくるのもうれしいところ。気に入った豆は購入もOK。コーヒーについて詳しくないという人もご安心を。気軽に店主が相談に乗ってくれますよ♪
・イートインで楽しむカフェタイム
『アイスコーヒー』450円
アイスコーヒーは暑い季節にぴったりなしっかりビターテイスト。のんびりカフェ利用はもちろん、「ちょっと冷たいコーヒーが飲みたい」という立ち寄り客にも人気で、スムーズにテイクアウトもできるのが魅力です。ホットコーヒーと同様にコーヒー豆をセレクトしドリップしてもらう『ハンドドリップアイスコーヒー』は550円で利用可能。
『キャラメルモカ』500円
エスプレッソを使用したアレンジコーヒーもセレクトでき、『カフェラテ』や『カフェモカ』のほか、画像の『キャラメルモカ』(各500円)などがあります。濃厚なエスプレッソにもこもこのミルクフォームを合わせ、キャラメルソースをオン。同店のアイコンでもあるプシプシーナ猫ちゃんが描かれたマグカップにも癒やされて♪
『自家製果物ジュース』500円
旬の果物を使用したフルーツジュースも店主のお手製。取材時は桃のジュースで、独自のルートで仕入れた県内産の桃をコンポートし、炭酸で割ったさっぱりとしたジュースでした。もちろんコンポートした桃までまるっとおいしくいただけます。季節によって変わる果物は、桃のほか文旦(ぶんたん)やレモンなどが登場。
炭酸割り以外に、牛乳とコンポートフルーツをミキサーにかけた果物ジュースも注文可能で、子どもからのリクエストが多いといいます。
・店内手作りスイーツも見逃せません
『おはぎ』250円
「コーヒーとあんこってよく合うんですよ」とおすすめされたのは、きなこをたっぷりまぶした自家製の『おはぎ』。きなこの香ばしさとあんこの控えめな甘さが上品で、おはぎだけで味わってもよし、コーヒーと一緒に楽しむのもよし。実際に合わせていただくと、コーヒーとの相性がピッタリという店主の言葉の意味が理解できること間違いなし。
『自家製スコーン』200円
さっくりとしたホロホロ食感の自家製スコーンは、食べ進めるにつれ鼻に抜けるほのかなショウガの香りと白ゴマの香ばしさがクセになるお菓子。同店で人気の『ショウガトウ』の製造過程で抽出されるしぼり汁を使用し、大人味に仕上げたお菓子もやはり根強いファンが多いそう。
『自家製マフィン』300円
ショウガやあんこなど、和風テイストのラインアップが並ぶお茶請け菓子ですが、そんな中で洋菓子を選ぶなら『自家製マフィン』はいかが。しっとりマフィン生地からはふわりとラム酒が香り、砂糖漬けのフルーツの甘みが◎。おはぎ以外の焼き菓子はテイクアウトもできますよ。
多種多様なコーヒー豆を少量ずつローストすることで、常に新鮮なコーヒー豆を購入できる焙煎所兼カフェ「プシプシーナ珈琲」。コーヒーはもちろん、店主をはじめとするスタッフが店内で手作りする焼き菓子や和菓子のほか、手土産としても人気の『ショウガトウ』は、どれも県内外問わず多くのファンに支持されています。丁寧な手仕事からも愛され続ける理由が伝わってきますね。
美術大学を卒業して芸術にも造形の深い店主が作り出すキュートでアーティスティックな店内にも注目を♪
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年7月15日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。