東かがわ市西村にある「Ne no Ne(ネノネ)」は工務店のすみっこで営む、手作りのランチとスイーツが楽しめる週3日だけのカフェ。地元野菜をふんだんに使ったプレートランチや、ボリュームたっぷりで満足度の高いケーキなど、どれも温かみを感じるものばかり。のんびり時間を忘れてすてきなカフェタイムを過ごしませんか。
・番屋川のほとりに佇む「Ne no Ne(ネノネ)」
2023年2月4日にオープンした「Ne no Ne(ネノネ)」は、土・日・月曜のみ営業しているカフェ。東かがわ市西村に流れる番屋川のほとり、「カガワ設計工務部」の敷地内にあります。JRの丹生駅や三本松駅から車で約5分。
水色や緑色の屋根が印象的な工場を目指して行くと見つけやすいかもしれません。駐車場は、看板が掲げられた店舗の北側にある工場内に約6台分完備。
渋い外観と打って変わって、応接室の予定だった部分をリノベーションし、カフェとして生まれ変わった同店。もちろん施工は、同敷地内の工務店が手がけています。カウンター席からは番屋川の景色も楽しめますよ。
オープン当初はメインエリアのカウンター6席と4人掛けのテーブル席のみでしたが、新たにサブエリアも拡張し、6席分増えました。店内には観葉植物や生花がたくさん飾られていて、生き生きとした雰囲気です。
どうしてこの場所にカフェがあるかというと、実は工務店を経営されているのが店主のお父さんなのです。もともとお菓子作りが好きだったのが高じてカフェを開きたいと思っていたところ、ちょうどいいスペースがある!とここに決定したのだそう。周辺には川、山、海、田畑という自然が盛りだくさん。「ぜひのんびりしに来て」と優しい笑顔の店主が迎えてくれます。
「ネノネ」という店名は、店主が植物が好きということもあって“根っこの根”からきています。根っこのように少しずつ伸び、この地でもっと成長できるようにという意味も込められているそう。かわいらしい語感で記憶に残りやすいネーミングですね。
・野菜たっぷり!カラフルなプレートランチ
プレートランチは週替わりで提供されます。内容は店内の黒板をチェック。ちなみにこの黒板は、リノベーションする前からあったもの。実は壁一面が黒板だったのを白塗りし、一部分だけ残して活用しているのです。インテリアのアクセントにもなっていて、とてもキュート。
『今週のプレートランチ(ドリンク付き)』1,300円
すべて手作りのランチは、香川県産米や国産の肉を使用し、野菜もなるべく近くの農家から新鮮野菜を仕入れ、地元のものを選ぶよう心がけているそう。黒米を炊き合わせたヘルシーなご飯は、無料で量を変更可能なので、少食な人ももっと食べたいという人もうれしいサービスですね。木のぬくもりを感じられるトレイと箸置きは工務店で作られたものだそう。カラフルなランチはインスタ映え間違いなし!
取材日のメインは、この地の特産物“大内(おおち)パセリ”を使用した「パセリ・クリームチキン」。片栗粉と米粉の薄衣でうま味を閉じ込めたチキンはほんのりサクッとしつつ、鮮やかなパセリの緑色が印象的なクリームソースがたっぷりかけられた一品。パセリの青臭さは感じず、とても上品に仕上げられています。
メイン以外も抜かりはありません。野菜をたっぷり堪能できる約4種類の副菜とグリーンサラダや、一般的な五寸ニンジンに金時ニンジンをプラスしたニンジンラペは、シャキシャキした食感と甘みを感じつつ、クミンの香りが特徴的。そのほか、爽やかな酸味のあるキノコのマリネ、甘く煮たゴボウ、ホクホクとしたジャガイモとブロッコリーにエビを合わせたサラダなど。サラダに使われているタマネギドレッシングも自家製で、酸味とうま味がしっかり感じられて食が進みます。
ほっこり落ち着けるスープは、溶き卵と豆腐がたっぷり。ランチのメインは、鶏チリや煮込みハンバーグなどが過去に登場したそう。どんなメニューに出合えるかお楽しみに。
・魅惑の手作りスイーツ&ドリンク
『プリンケーキ』500円
スイーツは季節限定を合わせて、約5種類の中から選べます。看板スイーツである『プリンケーキ』は、プリンとケーキのどちらも楽しめる欲ばりスイーツ。ボリューム満点なサイズ感にビックリするかも!?
『プリンケーキ』はカラメル、プリン液、スポンジ生地の順に流し込み、一緒に焼き上げたケーキ。プリンの凝固具合もちょうど良く、固過ぎない絶妙なテクスチャで、米粉を使用したスポンジはキメが細かくてしっとりフワフワ。カラメル以外はきび糖を使用し、優しい甘さに仕上げられています。
『チョコケーキ』500円
『チョコケーキ』もボリュームあるカットサイズなので、スイーツ好きにはたまりません!ケーキには旬のフルーツが添えられるのもうれしいポイントです。イチゴの時期は、東かがわのイチゴ農家・松村さんから直接仕入れた新鮮なものを使っています。
上部はテリーヌに近いねっとりとした濃厚な舌触り、下に行くほどガトーショコラ系の少しホロホロとしたテクスチャ。グラデーションで異なる食感も楽しんで。ところどころに感じられるラズベリーの華やかさも◎。
『自家製すりおろしりんごジュース』450円
注目のドリンクメニューは『自家製すりおろしりんごジュース』。すりおろしたリンゴときび砂糖で優しい甘さにしつつ、酢の酸味をアクセントに。スッキリとした飲み心地でリフレッシュにぴったり!
『コーヒー』450円
コーヒーは、さぬき市志度に焙煎所を構える「和樂(わらく)」の豆を使用。取材日はキューバ産の豆でケーキに合うよう、香ばしいビターテイストを選んでくれました。
「Ne no Ne(ネノネ)」は店主1人で切り盛りしているので、のんびり時間に余裕を持って訪れてみて。手作りのランチやスイーツでほっこりカフェタイムを満喫できますよ♪
当日来店もOKですが、予約も可能です(インスタグラムのDMからのみ)。なるべく前日までに日付、時間、人数、名前、ランチ利用かを明記して。
➡︎公式Instagramはこちら
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年3月23日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。