約1kmのロングビーチが広がる三豊市の人気観光スポット「父母ヶ浜(ちちぶがはま)」。この海岸沿いに、同市で100年以上塩とにがりの歴史を持つ「仁尾興産」が手がけるカフェ「にがり衞門(えもん)」があります。自社のにがりで作られた豆腐と天日塩を使った自慢のメニューで、奥深いにがりの魅力を堪能してみては?
・にがり&塩の製造メーカー直営カフェ「にがり衞門」
約1kmのロングビーチが広がり観光客でにぎわう父母ヶ浜から車で約4分。穏やかな海岸沿いで大正時代に創業し、にがりの国内シェア日本一を誇る製造メーカー「仁尾興産」のすぐ隣に、直営のカフェ「にがり衞門」があります。
にがりと塩と豆腐のコンセプトショップとして2018年にオープンし、以来健康志向な女性客や観光客を中心に人気を集めてきた同店。カフェの横に、自社製品を販売する物販スペースもあり、ふらっと買い物に立ち寄る人の姿も多く見られます。
カフェスペースは、3~4人掛けテーブルが6卓と窓際に2人掛けのカウンターが2卓と、比較的ゆったりとしていて落ち着いた雰囲気。真っ白な壁には「仁尾興産」の歴史を語る昔の塩作りの様子や、かつての父母ヶ浜を撮影した写真が飾られています。
・豆腐と塩を楽しむ『にがり衞門の豆腐ランチ』
『にがり衞門の豆腐ランチ』1,200円
人気No.1の『にがり衞門の豆腐ランチ』は、自社のにがりを使って観音寺市にある老舗豆腐店「カンショク」が手作りした豆腐や揚げを使ったヘルシーなランチ。メインの「味とうふ丼」をはじめとした5種類のおかずやスイーツにはどれも、豆乳や豆腐を取り入れています。
お腹を満たすボリュームにもかかわらず、全部食べてもたったの約546kcalというから驚き!管理栄養士のスタッフがすべてのメニューを監修し、おいしい・ヘルシー・ボリューミーの3拍子がそろいます。
ファンの多い「味とうふ丼」は、絹ごし豆腐と木綿豆腐の中間の硬さに仕上げた“ソフト豆腐”を醤油ベースの特製ダレに一晩漬け込み、ご飯の上に豪快にのせた丼。絶妙な半熟卵とほうじ茶で炊いた香ばしいご飯を一緒に食べることで、豆腐の風味や醤油の香りが一層引き立ち、食がどんどん進みます。
スープは管理栄養士考案の「食べる豆乳スープ」。野菜や豆、豆腐つみれなど具だくさんで栄養も彩りも満点!上品ないりこ出汁と合わせみそをブレンドしたスープに、根菜や豆が溶け込みうま味がぎっしり詰まっています。スープを飲んで、具材を食べて、香りも感じながら一口ずつ丁寧に味わって♪
テーブルの上にある「お肉の塩」「燻製塩」「緑茶の塩」は、サラダにかけたりおかずの味変を楽しんだりと使い方はさまざま。塩をパラリと振りかけるだけで、食事の楽しみがぐっと広がりますよ♪ 特に、桜チップでスモークした「燻製塩」は風味豊かで、野菜との相性が抜群。ぜひお試しあれ!
・ホワイトソースをまとった“真っ白なハンバーグ”にも注目!
『豆腐のホワイトハンバーグ』1,200円
「もっとボリュームのあるメニューが欲しい」という男性客のために開発した『豆腐のホワイトハンバーグ』が2023年10月末から登場!メインのハンバーグのほか、『にがり衞門の豆腐ランチ』でおなじみの「大豆のしょうゆ豆」「香味野菜の冷やっこ」「味とうふ丼」「ミニ豆乳デザート」もセットになって食べ応え満点です。
鶏ミンチと豆腐、野菜、ひじきを混ぜ合わせた特製ハンバーグが2枚、そしてその上からハンバーグの姿が見えなくなるまでたっぷりの豆乳ホワイトソースをかけ、最後に半熟卵をのせてようやく完成する手間暇かかった一品。
流れ出る黄身をぬぐいながらソースと一緒に食べると、あっさりとした豆腐ハンバーグも濃厚でコクのある味わいに早変わり。冷める前にぜひ、熱々とろとろのおいしさを堪能して。
・美しさに見惚れる『天空の鳥居ドレスプレート』
『天空の鳥居ドレスプレート(ドリンク付き)』1,100円
『天空の鳥居ドレスプレート』は、2022年に期間限定スイーツとして提供されていたもの。再販を待つお客さんの声に応え、2023年9月に待望のグランドメニュー仲間入りを果たしました。
外を囲むフィルムを両手で開くと、塩キャラメル風味のバウムクーヘンを覆うように豆腐クリームが流れ出て、あっという間に緑色の山に。「天空の鳥居」として知られる観音寺市高屋神社の鳥居をイメージしたこのスイーツは、フォトジェニックな見た目と一瞬のパフォーマンスでお客さんの心をわしづかみにして離しません。
中は下から、塩キャラメルバウムクーヘン、あんこ、グラノーラ、バニラアイスクリーム、豆腐クリームを重ねた5層仕立て。豆腐クリームの緑色の正体は、抹茶と地元の銘茶・高瀬茶で、ほのかな苦みが和を感じさせます。
『ソイミルクの抹茶ラテ』350円
まったり濃厚な豆乳ラテに抹茶と高瀬茶を合わせた、ひと味違う抹茶ラテはいかが?ひとつまみ分の瀬戸内産天日塩が隠し味で、まろやかな塩味がお茶の香りを引き立てるのに一役買っています。さらに、トップを飾るふわふわの抹茶ホイップを溶かせば香りがアップ!一杯でいろんな味わいが楽しめるにも関わらず値段が手ごろな点も魅力です♪
にがりを生産し続けて70年余り。にがりを知ってほしいとの思いで営む「にがり衞門」に来れば、にがりが意外と身近なことや、にがりを使った豆腐の新しい食べ方が見つかるかもしれませんよ。海岸沿いを散歩がてら、ふらっと立ち寄ってみては?
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2023年11月17日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。