JR予讃線本山駅から車で約8分の県道24号(善通寺大野原線)沿いにある「日々ベーグル研究所」は、小麦粉から酵母、砂糖や塩に至るまで、可能な限り無添加な素材で作るベーグルの専門店。2016年にオープン後、2024年4月に現在の山口夫妻が引き継ぎ、新たな一歩を踏み出しました。店名の通り毎日食べても飽きのこない日常に寄り沿う体に優しいベーグルが豊富に並びます。
・緑豊かな「日々ベーグル研究所」
JR予讃線本山駅、高松自動車道さぬき豊中ICのどちらからも車で約8分、三豊市豊中町本山、県道24号(善通寺大野原線)沿いにベーグル専門店「日々ベーグル研究所」はあります。
営業中であることを知らせる回転灯と小さな看板が目印です。財田川に程近い田園風景の中にポツンとひっそり佇むショップで、初めて訪れる人は見つけた時の喜びもきっとひとしお。のどかな風景に溶け込んだかわいらしい店舗横には4台、道の向かいには5台ほどの駐車場があります。
開店直後には種類豊富な色とりどりのベーグルが店頭に並びます。季節限定や定番人気のベーグルは売り切れることもあるのでお店の公式LINEから予約して来店するのがおすすめ。お店の公式Instagramのストーリーでは、その日焼き上がったベーグルを紹介しているので要チェックです。
➡︎公式Instagramはこちら
お店を切り盛りするのは県外から移住してきた、朗らかで話好きな山口夫妻。2024年4月からお店の創始者である島崎オーナー監修のもと、敷地内にある工房で早朝から1日に200個近くのベーグルを焼き上げています。静岡や沖縄など日本各地の人気カフェやピザ店で働いていたご主人ですが、お子さんの誕生をきっかけに子育てしやすい環境と、以前からやりたかったというベーグル作りに専念できる環境が整っていることから香川に移住を決めたのだそう。
・独特のもっちり食感はこうしてできています
もっちりむぎゅっと詰まったベーグルの食感は、ケトリングという茹(ゆ)でる工程で生まれます。ゆで時間の長さによってかみ心地の加減が変わってくるので、気の抜けない大切な作業の一つ。この茹で汁の中に入った花見糖がコーティングされることで、表面がツヤツヤのベーグルになるんだそう。
『かぼちゃごまおさつ』420円
鮮やかな黄色いカボチャの生地に甘いサツマイモがのったベーグルは、白ゴマと黒ゴマ、カボチャの種でおめかし。むぎゅっとした生地をかみしめていると優しいサツマイモの甘さが口いっぱいに広がります。
トッピングだけでなく、カボチャ生地の中にも角切りサツマイモの甘煮がゴロゴロと入っていて食べ応えも◎。食欲の秋にぴったりなベーグルです。小麦や酵母をはじめ花見糖や赤穂産天然塩、フィリング(具材)まで、可能な限りシンプルで無添加の素材をセレクトした自然派の優しい味わいを感じてみて。
『珈琲ショコラオランジェ』420 円
スイーツ代わりの甘いベーグルの中でもオススメなのが『珈琲ショコラオランジェ』。コーヒー風味のベーグル生地に、チョコレートとスライスオレンジがのったルックスは、甘いもの好きのハートに刺さるはず。
生地の中に仕込まれたオレンジピールの爽やかなほろ苦さと、口の中でとろりと溶け出すスイートなチョコレートは一口かじるだけで幸福感に包まれます。合わないわけがないコーヒー×チョコ×オレンジのハーモニーを味わって。
パンとは違って焦げ目や焼き目をつけないのが特徴でもあるベーグルですが、見た目によらず通常の菓子パンと比べて2倍ほどの長い時間をかけて、少し低めの温度で焼き上げられます。中までじっくり火を入れることによりしっかりしたかみ心地と、冷凍で保存した後も、解凍&リベイクで復元できるしっかりした生地が生まれるのですね。
・おしゃれベーグルのおめかし術
『全粒粉イチジククリームチーズ』420円
プレーンでも人気の全粒粉を使用した生地にクリームチーズとイチジクをトッピング。鼻に抜ける全粒粉独特の香りに、ドライイチジクのプチプチ食感、クリームチーズの酸味とコクをプラスしてヘルシーに仕上がっています。
1日に200個以上のベーグルを製造する同店で、なくてはならない“HIBI BAGEL”の焼き印は、奥さんがコテで一つひとつ丁寧に焼き付けていきます。ズラリと並んで焼き印を待つ姿に、愛らしさも増しますよね。
『抹茶ダブルショコラ』420円
ツヤツヤの抹茶生地に、さらに抹茶の粉糖をトッピングしたケーキのようなビジュアルが目を惹(ひ)くこちら。美しい鶯(うぐいす)色のベーグルはお皿にのせて頂きたくなる上品な佇まいです。
抹茶風味の生地に、内側からトロリと溶け出す抹茶チョコレート、表面には抹茶の粉糖と3方向から抹茶を感じられる抹茶ずくめのベーグル。抹茶好きでなくとも、チャレンジして欲しい一品です。
・食事としてもGOODなベーグルにも注目
『きのこバターベーコンチーズ』420円
むぎゅっと詰まった満足感たっぷりの生地に、惣菜系の具材をプラスしたベーグルは、朝食やランチにもぴったり。バターでソテーしたキノコとベーコンのうま味たっぷりの『きのこバターベーコンチーズ』は、ガツンと食べたい人にもおすすめ。食事系ベーグルはそのほか『ほうれん草カシューナッツチーズ』や『スパイスジャーマンポテトベーコン』(各420円)など、お酒のお供としても合いそうな味がそろいます。
『日々プレーン』320円
素材にこだわった生地をシンプルに味わうにはやっぱりプレーン。生地そのものの香りと味わい、食感をダイレクトに感じられるとあって常連客に人気の商品です。プレーン系としては『全粒粉プレーン』(320円)のほか『かぼちゃ×ほうれん草』『胡麻×プレーン』(各350円)などのマーブル生地もラインアップ。
山口夫妻によって新たな風が吹き込まれた『日々ベーグル研究所』のベーグルたち。新しい感覚でさまざまなテイストの商品が続々と生まれてきています。ショップはもちろん県内外のイベントにも精力的に出店していて、今後の発展にますます目が離せないベーグルショップです。
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年9月28日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。