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【高松】国産小麦を使ったパン屋「aripan」毎日食べたい気取らないおいしさが人気

屋島西町の静かな住宅街にあるパン屋「aripan(アリパン)」。国産小麦を使い「自分がおいしいと思うものものを届けたい」という店主によって作られたパンに、毎朝行列ができる人気のお店です。幸せな気分に包まれる朝食からスタートすれば、素敵な1日になる予感♪

・毎朝焼きたてをお届け「aripan(アリパン)」


高松市の中心部から車でおよそ15分、ことでん潟元駅からは徒歩約20分。屋島西町の閑静な住宅街にある団地をリノベーションした集合住宅「RENOWA-YASHIMA(リノワヤシマ)」。1階にはカフェやギャラリーなど、オシャレなお店が並び、複合商業施設として地域住民や多くの人でにぎわうスポットです。その中の一つ「aripan(アリパン)」は国産小麦を使ったナチュラルテイストなパンを目当てに、毎朝行列ができるベーカリーです。


大阪でのパン作りの修行を経て出身地である香川に戻り、今の物件に巡り合ったという店主。たった一人でパン作りを始めるのは毎朝2時。「自分がおいしいと思う素材を使って、より“おいしさ”を追求したパンを作りたい」と丹精込められたパンは、開店当初から今も変わらずお客さんの心を捉えて離しません。


こぢんまりとした店内には木製のショーケースやチェック模様のカウンター。床は六角形の木材が敷き詰められていて、まるで絵本に出てきそうな雰囲気。併設の工房から漂う香ばしい香りも、訪れる人をワクワクさせてくれます。 中学生の頃に見た「魔女の宅急便」がきっかけでパン作りに興味を持ったという店主。常連さんとの何気ない会話やドアを開けて見送る様子は、さながら映画の一場面のようです。


その日に並ぶパンは、開店の10時にすべて出そろいます。焼きたてを求めてその前から並ぶファンも多く、昼過ぎにはお目当てが売り切れてしまうことも。たくさんの中から選びたい人は早めに行くのがオススメです。
パンの種類は旬の食材を使った期間限定品なども合わせて30~40種類ほどが並びます。ショーケースには手書きでパンの名前が書かれていますが、パンの詳細や迷ったときは気軽に尋ねてみて。

並んでいるパンのほかに、野菜やフルーツがたっぷりと挟まれたサンドやスタッフお手製のスコーン、温めたパンにジューシーなソーセージを挟んだホットドッグもあり、そちらも見逃せません。


・小麦のうま味をかみしめる!ハード系のパン


『レモンバター』310円

バゲットなどのハード系の生地は国産小麦を3種類ブレンド。小麦の風味が失われにくい石臼引きの小麦粉を使い、生クリームやバターなどを入れていないシンプルな生地は、かむほどにうま味が広がるおいしさ。外はバリッと歯応えがあり、中はもっちりとした食感です。 先端にちょこんとツノが出たような特徴的な形は、スタッフとの会話の中から生まれたものだそう。

中にはハチミツとバターを混ぜ合わせたクリームと、シロップ漬けにしたレモンのコンポートが挟まれています。レモンとハチミツの甘酸っぱさと、ほろ苦いレモンの皮の風味が爽やかなハーモニーを奏でます。 ハード系には定番のチョコサンドやあんバターもあり、そちらも人気なので要チェック。

・リピーター率No.1は飽きのこない食パン生地


『あんぱん』200円

『あんぱん』に使われている生地は食パンと同じもので、小麦粉のほかに生クリーム、卵、バターを加え、口溶けが良くもちもちとした食感。食べやすく、飽きがこない味わいは幅広い層に愛され、リピーターも多いそう。
中のあんこは、徳島の製餡所から仕入れていて、なめらかな口当たりの中にも小豆の皮の食感が程よく残った粒あんで、甘すぎずあっさりとした風味。頭にごまが振りかけられた装いは、まさに王道のあんぱん。ただやわらかいだけではなく、もっちりと食べ応えがあります。持ち帰っても表面にシワができず美しいままですよ。


『くろやぎぱん』280円

食パン生地に、ココアとごま油を混ぜたペーストを練り込んだくろやぎぱんは、見た目のハードっぽい印象とは異なり、やわらかく適度に弾力のあるチョコパンです。

チョコチップがたっぷりと練り込まれていて、チョコ好きにはたまらない一品。ビターな味わいのロングセラー商品です。温めて食べるとチョコがトロっとして甘みが引き立ちますよ。


『きなこぱん』90円

食パン生地でできたパンに、バターをつけてからきなこと砂糖をまぶした『きなこぱん』。みんなが給食で楽しみにしていたきなこぱんをイメージしたそうで、もちもち食感のシンプルで懐かしい味は何個でも食べたくなります。小ぶりなのでおやつにも良さそうです。



・気になるパンは電話予約がベター

そのほかフォカッチャ、ブリオッシュなどさまざまな種類のパンが並んでいるので、目移りしそう。次の日に食べる場合はどれもリベイクするのがオススメです。
パンは前日までの電話で予約ができるので、Instagramなどで最新の情報をチェックして。ただし、SNSからの問い合わせはできないのでご注意を。

のんびりとした屋島の麓にある「aripan(アリパン)」。お店の前はウッドデッキになっているから、晴れた日は外で味わうのもいいかも。訪れる人や地域を明るくしてくれるような、優しさに包まれたパンをぜひ頬ばって。

■詳細情報

■DATA

aripan(アリパン)

所在地
香川県高松市屋島西町2453-20 RENOWA YASHIMA 103
電話番号
087-880-5151
営業時間
10:00〜17:00(売り切れ次第終了)

本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2023年11月8日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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