JR高松駅から車で約10分の高松市香西北町に、2024年3月「bakery LUEUR(リュール)」がオープン!徒歩や自転車で通うご近所のファミリーやご年配方が、水分率高めのモッチリ優しい食感の生地にどんどんハマっているようです。早くも常連に人気のパンから店主のおすすめまで紹介します。
・さぬき浜街道「bakery LUEUR(リュール)」
2024年3月、さぬき浜街道沿いの高松市香西北町に「bakery LUEUR(リュール)」がオープン!高松駅からは車で約10分、人気のパスタ屋や洋食店が点在するのどかな住宅エリアにパン屋が出店とあって、近隣のファミリー層やご年配方がオープン時間に合わせて買いに訪れる光景を目にします。店名の“LUEUR(リュール)”は「小さい輝き」を意味し、“輝”は店主の名前の一部でもあるそうです。
もともとカフェだった建物のため、窓が多く明るい店内。開店の8:00から12:00ごろにかけて窓辺のカウンターと中央のテーブルには焼きたてのパンがずらりと並びます。奥にはパン工房があり、午前中はパン焼き作業、午後は仕込みをするスタッフの姿が見え、活気を感じる空間です。
入り口やパン棚の周りには、かわいらしい小動物の置物がちょこちょこ顔をのぞかせています。パンを選びながらも動物たちに癒やされ、ほっこりした気分になりますよ。
・毎日食べる“ちょうどいい”パン
店主がコンセプトとして目指すのは、毎日食べるのに“ちょうどいい”パン。「地味でいいんです。毎日食べても飽きのこないシンプルなパンを焼きたい」と話します。食感はハード過ぎず万人に好まれるモチモチ優しい食べ心地で、サイズも少しずつ食べ切れる大きさのパンを種類豊富に提供できるようにと考えています。
レジや商品陳列を担当する奥さま。実はオープン年の2024年に、店主であるご主人と入籍されたばかりだそう。パンだけでないフレッシュさが店全体から感じられるのも当然のこと。お店を手伝うお母さまも含めて、家族で営むアットホームなパン屋さんなのです。
愛犬家の奥さまの夢は、購入したパンを庭で食べられるようなテラス席を作ること。入り口にリードをつなげ、購入したばかりの焼きたてパンをペットと一緒に食べられるというすてきな構想です。犬好き夫婦の楽しい未来図に、来店する愛犬家からの期待もひとしおです。
・朝食やランチにぴったりな惣菜パン
『くるみチーズ』400円
ハードな顔をした『くるみチーズ』はひと手間加えたフランス生地で、パリパリの薄皮の中は意外にも、モッチリしっとりのやわらかさ。チーズの食感に合わせ、クルミはシャクシャクとしたかみ心地に、パン生地自体もモッチリ感を際立たせています。手のひら大のサイズですが、テレビを見ながらつまんでいたらあっという間に食べ切っちゃったという年配客の話も納得です。
『ビーフパストラミフーガス』340円
南フランス発祥の葉っぱ型の平たいパン・フーガス。同店では店主が好物だという“牛肉のパストラミ”を生地に包み込んでいます。刺激的な味のベーコンとは違い、マイルドでコクのある肉の味が口いっぱいに広がります。オリーブオイルと黒コショウでスパイス感もプラスしていますが、子どもからの人気も高いそう。大人にはワインと一緒におつまみとして食べるのが店主のおすすめ。今夜のアテにいかがですか。
工房が隣接するお店のため、焼きたて・揚げたてのパンが手に入るのがうれしい限り。取材時も揚げたてのカレーパンを心待ちにするお客さんの姿が印象的で、できたてパンの香りに店中が包まれていました。
・ひと手間ふた手間加えた菓子パン
『つぶあんチーズ』240円
パン生地に練り込まれた香川の地酒・川鶴大吟醸の酒粕(さけかす)がふわりと香る『つぶあんチーズ』は、女性のリピート率が高い商品だそう。北海道産小豆を使用したあんこと北海道産クリームチーズといった、店主厳選の具材がぎっしり。甘さ控えめなあんこと程よいチーズの塩味が芳醇な日本酒の香りと相まってぜいたくな一品です。
『くりーむパン』180円
自家製のカスタードクリームは、かた過ぎもせずやわらか過ぎもしない絶妙なテクスチャーで心地よい舌触り。バニラビーンズの香りと優しい甘さが口の中いっぱいに広がります。モッチリ生地と自家製カスタードクリームが織りなす唯一無二な『くりーむパン』は試す価値あり。
そのほかゴマを練り込んだ生地にゴマのクリームを挟んだ『ごまくりーむ』(180円)や昔懐かし『ぼうしパン』(180円)、ハーフサイズのユニークな形をした『1/2クロワッサン』(100円)など、種類豊富で手に取りやすい小さめサイズの菓子パンがずらりとラインアップしています。
・高密度リュール食パンは加水率が決め手!
『はるよこい・ゆめちから 乳・卵不使用食パン』700円
バターの代わりに大豆バターと大豆クリームを使用することで、毎日食べても飽きのこないあっさりとしたテイストの食パンです。2種の国産小麦を配合することによってもっちり食感を、高い加水率でしっとりした質感を実現。小麦の比率が高いため、密度が高く食べ応えのある食パンに仕上がっています。家庭で食べるときはトーストして食べてみて。サクッとしたクラスト(外側)ともっちりみずみずしいクラム(中身)のコントラストがこの上なく絶品です♪
2024年春にオープンした「bakery LUEUR(リュール)」のパンは、ご主人が語るように派手ではないけれど毎日食べるのに“ちょうどいい”ものばかり。季節ごとに変わる新しいパンやガーデンテラス席の計画も進行中など、今後も目が離せないお店です。
■詳細情報
■DATA
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年5月11日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。