高松市の中心街から車で約10分、峰山公園のすぐ横に「スパイス創作料理 vicurante(ビクランテ)」が2024年3月15日にオープン。店舗を持たないカレー店「Jaadoo(ジャドゥー)」の店主が織りなす料理は、から揚げやハンバーグ、パスタなど親しみのあるものからケーキなどのスイーツまで、すべてのメニューにスパイスをプラスし、調和の取れた華やかな香りに仕上げています。森の中に佇む、おとぎ話のような建物で癒やしのひとときを過ごして。
・「スパイス創作料理 vicurante(ビクランテ)」
2024年3月15日にオープンした「スパイス創作料理 vicurante(ビクランテ)」は峰山公園のすぐ隣にあります。車の場合は高松市中心街から約10分。徒歩の場合はJR栗林公園北口駅から50分ほど登山することになるので、足腰に自信のある人は、ハイキングする覚悟で行ってみて。
おとぎ話に登場し そうな森の中の小さなレストランは、店内から望む、季節ごとに移ろう木々の色彩も見どころ。街の喧騒(けんそう)から離れてのんびり食事を楽しめます。鳥の巣をイメージした室内照明も要チェック!
天気のいい日はテラス席もおすすめです。小鳥のさえずりや木々が風に揺れる音など、自然のBGMによってリラックスできるランチ&カフェタイムを過ごせます。
スパイスとの出合いは、3つのスパイスからカレーを作るという一冊の本がきっかけ。バターチキンカレーを作ってみると思いのほかおいしく仕上がり、友人や当時勤めていた会社の同僚に食べてもらったところ好評で、イベントのテント販売やキッチンカーなど、店舗を持たないカレー店「Jaadoo(ジャドゥー)」から飲食の道を歩み始めた店主。ついに実店舗の「ビクランテ」をオープンさせました。
20種類以上あるスパイスから店主が都度セレクトし、パスタやスイーツなど親しみのある料理をより華やかに彩ります。香りの鮮度を大切に、なるべく調理直前に挽(ひ)くというこだわりよう。スパイス料理店と聞くとカレーを思い浮かべますが、それだけではない料理や、過度に尖ったスパイシー感ではない味付けにも注目です。
・上品に香るスパイスが食欲をそそるランチ
フードメニューは『日替わりパスタランチ』(1,300円〜)や『ハンバーグランチプレート』(1,400円)、『キーマカレーランチ』(1,300円)、『唐揚げランチプレート』(1,300円)、『トリュフ薫るフライドポテト2種盛り』(600円)がスタンバイ。キーマカレーは子どもも食べられる優しい味に仕上げているので、『お子様ランチプレート』(800円)としても提供しています。添加物をできる限り使わない健康的な料理ばかりなのも同店の特徴です。ドリンクセットはプラス300円。
『唐揚げランチプレート』1,200円
『唐揚げランチプレート』はカラッと揚げた鶏むね肉と副菜、ライス、サラダ、スープのセット。取材時の副菜は、スパイスが優しく効いたキャロットラペでした。
鶏むね肉特有の歯切れの良い食感と、醤油(しょうゆ)系の下味による香ばしさが食欲をそそるから揚げは、山椒、ブラックペッパー、花椒(ホアジャオ)を仕上げに振りかけ、スパイシーな香りがふわっと鼻に抜ける一品です。
『日替わりパスタランチ(ペスカトーレ)』1,400円
『日替わりパスタランチ』は基本的に1,300円ですが、当日の具材によって料金が前後します。取材時のメニューはペスカトーレ。トマトソースにムール貝やアサリ、エビなどシーフードがたっぷり使われていて、バジル系のハーブスパイスによるアクセントと、トマトの酸味が安定の味わい。
サラダに使うミックスリーフは、さぬき市にある「農園 旅」の無農薬、無化学肥料で栽培されたもの。ドレッシングは、酸味の中にしっかりとした甘みがプラスされていて、野菜の味を引き立てます。農家から規格外の野菜をもらうこともしばしば。新鮮な地元食材をどう調理しようかと、店主は楽しみながら料理しているそうです。
・スイーツにもスパイスのアクセント
『ヴィクトリアショートケーキ』600円
ケーキやパフェなど、すべてのスイーツにもスパイスがプラスされ、違和感なくまとめられた味からは新たな魅力も発見できます。『ヴィクトリアショートケーキ』は、イギリスの伝統菓子“ヴィクトリアケーキ”をアレンジしたもの。密度の高いスポンジケーキの間には、スパイスで煮込んだイチゴのコンポートが。パンチを利かせる方向性ではなく、華やかさを感じられる程よいあんばいにセンスを感じます。春はイチゴのパフェ、夏には飯山の桃を使用したパフェも登場するそう。
『季節のフルーツティー』650円
スライスした旬のフルーツがたっぷり入ったアイスティーは写真映えもするビジュアル。店内の雰囲気も相まって、どの料理もついつい写真を撮りたくなります。
『夕焼けのクリームソーダ』650円
オレンジとラズベリーのソーダにバニラアイスを添えた、見た目もかわいいクリームソーダ。 まさしく夕焼けの色味を再現した趣のあるクリームソーダです。
フランス語で”日常”を意味する「vie courante」。店に関わる人々の日常に、少しの幸せを届けたいという思いで「ビクランテ」を店名にしたと話す店主。会社員からスパイス店を起業し、「坂出かけはし大使」として坂出の魅力も発信しているバイタリティーあふれる気さくな人柄も同店の魅力ポイントです。品のあるスパイスの香りを味わいにぜひ行ってみて。
■詳細情報
■DATA
スパイス創作料理 vicurante(ビクランテ)
- 所在地
- 香川県高松市峰山町1784-1
- 電話番号
- 070-8948-1754
- 営業時間
- 11:00〜16:30(L.O.16:00)
※ランチ提供がない「ケーキの日」(不定期)は15:00まで(L.O.14:30) - 予約推奨
※電話またはインスタグラムのDMで前日までに日時、名前、人数、電話番号を連絡
本記事はライターが取材・校正を行った上で作成した記事です。内容は2024年5月14日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。